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2017-03-21 Fintech

広がる電子マネーの利用

いよいよ3月も後半となり、本格的な春がやってきます。 春は入学式や入社式など人生の新しい門出を祝う季節。 そんなシーンにぴったりくるのが、やはり「桜」の花です。

 

日本気象協会(https://tenki.jp/)によれば、桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響するそうです。桜の花芽(はなめ)は前年の夏に形成され、その後、休眠に入り、冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えるそうです。

2017年の桜(ソメイヨシノ)の開花は、九州地方では平年並みまたは遅いところがあり、東京(千代田区)、東北地方の一部で早くなる見込みだそうです。そのほかの地域は、平年並みとのこと。皆さんのお住まいの地域は如何でしょうか?

弊社の本社周辺にも、桜の名所が沢山あります。千鳥ヶ淵、上野恩賜公園、新宿御苑、隅田川など。満開ともなれば、各地は大勢の見物客でにぎわい、毎年ハシゴをするという強者もチラホラ。

そんなときに便利なのがSuicaやPasmoなどの電子マネー。駅から駅へ、自動改札を電子決済で通る便利を味わってしまうと、二度と自動販売機で紙の切符を買う気などなくなります。

今や我々の生活には欠かせない道具となった電子マネーですが、その歴史は浅く、2001年にJR東日本のIC乗車券「Suica」の登場にはじまり、その後各地の交通機関で乗車券として採用され、多くの人が非接触ICカードを携帯するようになりました。また2002年以降には、コンビニエンスストア等で電子マネーの決済システム導入が進み、我が国の電子マネーの利用が広がったと言われています。

日本銀行の推計によれば、IC型電子マネーは決済件数、決済金額ともに成長を続け、2008年には決済件数で10億5,300万件、決済金額7,581億円だったのが、2014年には決済件数で40億4,000万件、決済金額で4兆140億円に達しています。発行枚数については2008年比で約25倍におよびます。


  電子マネーの利用推移

  決済金額 決済件数 発行枚数
  (億円) (百万件) (万枚)
2008年 7,581 1,053 9,885
2009年 11,223 1,394 12,426
2010年 16,363 1,915 14,647
2011年 19,643 2,237 16,975
2012年 24,671 2,720 19,469
2013年 31,355 3,294 22,181
2014年 40,140 4,040 25,534

 (出典)日本銀行「電子マネー計数」


また、国際決済銀行(BIS)の統計によれば、我が国の電子マネーの1人当たりの保有枚数は2枚を超えており、決済金額もメンバー平均を大きく上回っているとのこと。

このように我が国は世界有数の電子マネー先進国。今後は電子マネーの利用がより増えて行くことで、少額決済のキャシュレス化は益々進むものと思われます。また、保有枚数が増えるほど、おサイフケータイのような複数の電子マネーを1つの端末で使えるユニバーサルデバイスの進化も期待されるところです。

私自身もSUICA、nanaco、WAON、Edyを利用しており、別々のカードを保有しています。
このままでは、小銭は減ってもカードが増えて財布がパンパン!になりそうです。。。

(田中記)

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