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ABLに関するFAQ


ABLを導入するメリットは?

一般に、ABLは貸し手の金融機関と借り手の事業会社の双方に以下のようなメリットをもたらす融資手法であると理解されています。

<貸し手(金融機関)のメリット>

①融資手法の多様化
 貸し手は在庫・売掛金等の推移や変動を通じて借り手の経営状況を適時適切に把握することが可能となり、従来以上に借り手の商流や事業の特性を理解できるようになる。結果として貸し手は借り手の事業価値を見極めて融資することが可能となり、不動産担保や個人保証だけでは信用補完が十分できない企業に対しても融資を拡大できるチャンスが広がる。

②モニタリングによる借り手の業況チェック、業態悪化の早期把握
 貸し手は担保取得した在庫・売掛金等の推移について定期的に報告を受け、その内容をモニタリングすることにより、借り手の経営実態をタイムリーに把握できるようになる。結果として貸し手は借り手の事業活動の変調の予兆を早期に発見できることとなる。

③事業収益資産の担保化による貸し倒れリスクの分散や軽減
 平常時には、在庫・売掛金等の事業収益資産は借り手の経営実態をはかるバロメーターとして活用できる。加えて、有事の際は当該資産の担保処分により貸し倒れリスクの分散・軽減を図ることができる。

④企業の事業活動の実態を把握することが可能となり、企業の目利き力が向上する。
 上述のとおり、ABLの取組みにより貸し手は従来以上に借り手の事業を理解できるようになる。結果としてコンサルティング機能に求められる企業の目利き力のレベルアップが期待できる。

<借り手(事業会社)のメリット>

①資金調達手段の多様化
 創業期や事業の拡大・転換期といった、従来型の融資では十分な資金を確保しにくいライフサイクル局面にある企業にも、資金調達の可能性が広がる。

②不動産担保・個人保証に偏重しない資金調達手段の確保
 不動産を保有しない中小企業などにも融資を受けられる可能性が広がる。

③貸し手による借り手の事業活動への理解が深まり、リレーション強化につながる。
 上述のとおり、貸し手が借り手の事業をより深く理解できるようになれば、借り手はタイムリーかつ過不足のない資金供給とともに的確な経営アドバイスを受けることも可能となる。結果として資金調達の安定化のみならず、経営管理の改善・効率化が図られる可能性も高まる。

以上のとおり、ABLは従来の不動産担保や個人保証を主体とした融資と比べて、貸し手と借り手の間のコミュニケーションや協力関係がより緊密となる点に特徴があり、両者間に存在する情報の非対称性を緩和する融資手法といえます。したがって、ABLの取組みは単なる融資機会の拡大にとどまらず、リレーションシップバンキングの推進や地域経済の活性化にも役立つものと考えられます。

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